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  • 調査データ
  • 2024.10.11

インターナショナルスクールを過去に利用していた人の65.1%が途中退学していた。高額な学費と学校への適応の壁

講師

子供が学校へ馴染めない・経済的な負担・教育内容への不満が主な要因で62.5%にのぼり、継続する課題として明らかに。

じゅけラボOnlineインターナショナルスクールJOIは、過去に子どもをインターナショナルスクールに通わせていたことがある保護者307人に、カリキュラムを修了して卒業したのか途中退学なのか、退学理由等についてアンケート調査を実施しました。

インターナショナルスクールを過去に利用していた人の65.1%が途中退学していた。高額な学費と学校への適応の壁

■調査概要

  • 調査概要:インターナショナルスクールを辞めた理由に関する調査
  • 調査期間:2024/6/12~2024/6/14
  • 調査方法:インターネット調査
  • 有効回答:事前調査で「過去子どもをインターナショナルスクールに通わせていた経験がある」と回答した保護者307人

過去にインターナショナルスクールを利用していた人の65.1%が途中で退学していた事が調査結果から判明

過去にインターナショナルスクールを利用していた人の65.1%が途中で退学していた事が調査結果から判明

理由割合 (%)
途中で辞めた65.1%
カリキュラムを修了して卒業した34.9%

子どもが過去にインターナショナルスクール通っていた保護者を対象に実施したアンケート調査の結果、驚くべきことに65.1%もの子どもが途中で退学していることが明らかになりました。

5歳以下で子どもをインターナショナルスクールに通わせる家庭が最も多い23.5%!8歳までに通わせる保護者は66.0%

5歳以下で子どもをインターナショナルスクールに通わせる家庭が最も多い23.5%!8歳までに通わせる保護者は66.0%

年齢割合 (%)
5歳以下23.5%
6歳14.5%
7歳11.0%
8歳17.0%
9歳9.5%
10歳6.0%
11歳2.5%
12歳2.5%
13歳2.5%
14歳1.0%
15歳1.5%
16歳2.5%
17歳1.5%
18歳1.5%
その他3.0%

インターナショナルスクールをカリキュラムを修了して卒業せずに途中で退学した子どもの保護者200名の調査結果によると、23.5%の保護者が5歳以下でお子様をインターナショナルスクールに入学させています。この割合は他の年齢層と比較しても最も高く、早期教育への関心が強いことを示しています。

5歳以下の23.5%に加え、6歳から8歳までの間にインターナショナルスクールに入学させる保護者が42.5%いることが分かりました。これにより、8歳までに通わせる保護者の割合は合計66.0%に達します。

中学生以降のインターナショナルスクール入学はわずか10.5%

中学生以降のインターナショナルスクール入学はわずか10.5%

一方で、13歳以上でインターナショナルスクールに入学させる保護者の割合は合計で10.5%と低くなっています。

中学生以降になると、国内の教育カリキュラムとのギャップが大きくなり、学習内容の適応が難しくなることがあります。あと費用に関しても、インターナショナルスクールは初等部よりも中等部の学費の方がより高額になります。長期間通わせることに対する経済的な負担が増加するため、中学生以降の入学を避ける傾向があると伺えます。

8歳・9歳でインターナショナルスクールを辞めた子どもが最も多い28.5%

8歳・9歳でインターナショナルスクールを辞めた子どもが最も多い28.5%

年齢割合 (%)
5歳以下13.5%
6歳11.0%
7歳10.5%
8歳14.5%
9歳14.0%
10歳8.5%
11歳5.5%
12歳7.0%
13歳2.0%
14歳2.0%
15歳2.5%
16歳3.5%
17歳1.5%
18歳0.5%
その他3.5%

インターナショナルスクールを途中で辞めた子どもたちの当時の年齢の調査結果によると、8歳で辞めた子どもの割合は14.5%で最も高く、次いで9歳が14.0%と合計で28.5%が小学校の2年生・3年生の時期に退学している事がわかりました。

小学生でインターナショナルスクールを途中で辞めた子どもが84.5%も。

小学生でインターナショナルスクールを途中で辞めた子どもが84.5%も。

調査結果によると、インターナショナルスクールを途中で辞めた子どもの84.5%が中学生にあがるまでの小学生の時期に退学していることが判明しました。この結果は、小学生時代のインターナショナルスクールでの学習や学校生活、経済的な側面で課題があることを示唆しています。

インターナショナルスクール途中退学生徒の通学期間の実態調査。2年未満が過半数を占める驚きの結果!

インターナショナルスクール途中退学生徒の通学期間の実態調査。2年未満が過半数を占める驚きの結果!

満足度の評価割合 (%)
6ヶ月未満6.5%
6ヶ月以上1年未満16.0%
1年以上2年未満32.5%
2年以上3年未満26.0%
3年以上4年未満8.0%
4年以上5年未満6.5%
5年以上4.5%

インターナショナルスクールを途中退学した生徒の保護者を対象に行った最新のアンケート調査によると、最も多くの子どもたち(32.5%)が1年以上2年未満の期間をインターナショナルスクールで過ごした後に辞めていることが明らかになりました。2年未満を合計すると55%と過半数を超える子ども達が、インターナショナルスクールの教育を一定期間試みるものの、2年以上継続する前に別の選択をしていることが推測されます。

次に多いのが2年以上3年未満通学した子どもたちで、全体の26.0%を占めています。2年以上継続したご家庭はインターナショナルスクールの教育に一定の価値を見出し、さらに長期間の通学を続けていることがわかりますが、何かしらの要因でインターナショナルスクールを辞める決断をしたと推測されます。

インターナショナルスクールを辞めた理由についても調査結果から明らかになりましたので以下に調査結果を示します。

インターナショナルスクール途中退学の主な理由は『学校に馴染めなかった』が最も多く、学費の高さや教育内容への不満も影響大

インターナショナルスクール途中退学の主な理由は『学校に馴染めなかった』が最も多く、学費の高さや教育内容への不満も影響大

問題点割合(%)
学費が高かった20.0%
教育内容に満足できなかった19.0%
サポート体制に満足できなかった17.5%
学校に馴染めなかった23.5%
通学が不便だった17.5%
家庭の事情15.5%
日本国内で進学をしたい9.0%
日本の文化や価値観を重視したい3.5%
他の学校や英語学習サービスに移行する7.5%
その他4.0%

今回の調査結果から、インターナショナルスクールの退学理由には「学校に馴染めなかった」(23.5%)、「学費が高かった」(20.0%)、「教育内容に満足できなかった」(19.0%)が主な要因があることが明らかになりました。これらの主たる理由だけで退学理由の62.5%を占める結果となりました。

1位:「学校に馴染めなかった」23.5% – 最も多い退学理由

1位:「学校に馴染めなかった」23.5% - 最も多い退学理由

調査によると、インターナショナルスクールを退学した主な理由として、「学校に馴染めなかった」が23.5%で最も多く挙げられました。この結果からは、多くの子どもたちが新しい環境に適応するのに苦労している現状が見て取れます。特に、異文化や言語の違いが子どもたちに大きなストレスを与えている可能性が示唆されます。

2位:「学費が高かった」20.0% – 経済的負担が重くのしかかる

2位:「学費が高かった」20.0% - 経済的負担が重くのしかかる

次に多い退学理由は「学費が高かった」で、20.0%の保護者がこの理由を挙げています。インターナショナルスクールの授業料は非常に高額であり、多くの家庭にとって大きな負担となっています。また、授業料以外にも教材費や課外活動費、海外研修費などの追加費用がかかることがあり、これが家庭の経済的負担をさらに増加させる要因となっています。

3位:「教育内容に満足できなかった」19.0% – 保護者の期待と現実のギャップ

3位:「教育内容に満足できなかった」19.0% - 保護者の期待と現実のギャップ

「教育内容に満足できなかった」と答えた保護者は19.0%に上りました。この結果は、インターナショナルスクールの教育が保護者の期待に応えられていないことを示しています。理由は家庭によって様々だと思われますが、これにより、他の教育機関や英語学習サービスに移行する家庭も少なくないと思われます。

>保護者がインターナショナルスクールに求めるサービスとは?

4位(同率):「サポート体制に満足できなかった」17.5% – 適切な支援の不足

4位(同率):「サポート体制に満足できなかった」17.5% - 適切な支援の不足

17.5%の保護者が「サポート体制に満足できなかった」と答えています。これは、インターナショナルスクールが個々の生徒に対する十分な支援を提供できていないことを示唆しています。特に、学習面や心理的なサポートが不足している場合、子どもたちが学校生活に適応するのが難しくなることがあります。このため、より包括的な支援体制の構築が求められています。

4位(同率):「通学が不便だった」が17.5% – アクセスの問題

4位(同率):「通学が不便だった」が17.5% - アクセスの問題

同じく17.5%の保護者が「通学が不便だった」と答えています。多くのインターナショナルスクールは都市部に位置しているため、郊外からの通学が不便な場合があります。このような通学の不便さが、子どもたちの学校生活に悪影響を与えたり保護者の送り迎えの負担が大きくなり、結果として退学に繋がるケースも見受けられます。

6位:「家庭の事情」が15.5% – 家庭内の要因

6位:「家庭の事情」が15.5% - 家庭内の要因

15.5%の保護者は「家庭の事情」により退学を選択しています。家庭の経済状況の変化や引っ越し、親の仕事の都合など、さまざまな要因が考えられます。これらの家庭内の変化が、子どもたちの教育環境に大きな影響を与えることがあります。

7位:その他の理由 – 日本国内進学や文化の重視など

7位:その他の理由 - 日本国内進学や文化の重視など

その他の理由としては、「日本国内で進学をしたい」(9.0%)、「日本の文化や価値観を重視したい」(3.5%)、「他の学校や英語学習サービスに移行する」(7.5%)などが挙げられます。また、「その他」として4.0%の保護者が様々な理由を挙げています。これらの理由は、家族の教育方針や子どもの将来の計画に深く関連しています。日本国内の学校への進学を希望する家庭や、日本文化を大切にしたい家庭が多いことがわかります。

まとめ

今回の調査により、インターナショナルスクールの途中退学率が65.1%と高いことが明らかになりました。特に、1年以上2年未満の通学期間で退学する子どもが多く、全体の32.5%を占めています。

保護者が子どもをインターナショナルスクールに通わせる時期として最も多いのは5歳以下(23.5%)であり、8歳までに通わせる家庭が66.0%に達します。しかし、中学生以降に通学させる家庭はわずか10.5%にとどまり、小学生のうちに退学するケースが84.5%と大半を占めていることが判明しました。

途中退学の理由としては、「学校に馴染めなかった」(23.5%)、「学費が高かった」(20.0%)、「教育内容に満足できなかった」(19.0%)が主な要因であり、適応の難しさや経済的負担が大きな課題となっています。

これらの結果から、インターナショナルスクールの教育環境の改善には、適応支援の強化や経済的負担の軽減、家庭の求める教育内容に対する柔軟な対応が求められます。今後も保護者や子どもたちのニーズに応じた具体的な対策が必要です。

JOIについて

JOIについて

JOI(JyukeLabo-Online-Internationalschool)は、英語4技能の総合的な学びにより真の英語力をオンラインで養成する「国際英語コース」をはじめ、海外大学進学を視野に入れた「インターナショナルスクールコース」、英検対策、国内の高校・大学受験対策を並行して学習する「ハイブリッドコース」など、多様なニーズに対応したプログラムを提供します。それぞれのプログラムは、英語学習だけでなく、グローバルに活躍するために必要な「問題解決力」「クリティカルシンキング」「自立的研究」「コラボレーション」「議論」「プレゼンテーション力」を育成することに重点を置いています。

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